慶州ナザレ園

先週末の土曜日(平成30年5月12日)、例年6月下旬に計画しているナザレ園訪問の準備及び安全確認のために、数名の職員とともに慶州方面を訪れました。

当日子どもたちが見学予定の仏国寺、訪問予定のナザレ園に加えて、ナザレ園納骨堂にも慰霊に訪れました。ナザレ園納骨堂は、慶州中心部から40分ほどの港町、甘浦(カンポ)に位置します。学校全体での訪問の際は、遠方で納骨堂直前の道がよくないため、子どもたちは訪問しません。納骨堂の存在を示す道路上の表示等はまったくなく、個人ではなかなかたどり着けない場所です。

日本人学校に赴任したばかりの教員には、ここを訪れ、日韓の歴史の変遷を肌で感じてもらうようにしています。お墓からは日本海(東海)が臨まれ、その向こうは日本へと続いています。この地で人生を終えた皆さんの想いをしのびながら正面の石碑を見ると、言葉に詰まってしまいます。

先生たちにはこの思いを胸に秘めながら、当日に向けた準備と子どもたちへの働きかけを期待しています。

2018年05月14日

九州北部豪雨義援金

1月18日の新年お楽しみ会にてお世話になりました沢柳企画様、そしてバルーンアーティストのJOUさんたちが、PTAバザー収益金の一部を「平成29年九州北部豪雨」の義援金として甚大な被害を受けた福岡県朝倉市へ届けてくださいました。

添付の写真とともにご連絡いただきましたので、保護者の皆様にもお知らせいたします。

沢柳企画関係者の皆様の心のこもった対応に感謝申し上げます。

 

写真【福岡県朝倉市 森田市長へ子どもたちからのメッセージと義援金を届ける】

写真左から、心を伝える会沢柳理事長様 森田俊介朝倉市長様

バルーンアーティストJOU様 心を伝える会中部地区代表やしまひろみ様

 

 

 

2018年02月26日

韓国多文化国際学校

新年を迎えて、外部からの最初のお客様は釜山市広域市西部に位置する韓国多文化国際学校関係者の皆さんでした。先週の水曜日(1月11日)、理事長の金ミョンジン氏、校長の李ジョンエ氏、そして凡一初等学校の盧ソンデ校長も一緒に来校されました。

同校は、最近開校したばかりで、アジア系の子どもたちを中心としたインターナショナルスクールを目指しておられるようでした。日本人学校の教育方法に高い関心をもっておられ、すべての教室を熱心に参観してくださいました。日本人学校の子どもたちの授業態度とともに、子どもたちが書く文字の丁寧さを称賛してくださいました。今後、授業方法等、まずは先生どうしの交流から始められればと期待させられた来訪者でした。

2018年01月15日

新年おめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

1月8日に釜山日本人学校では始業式が行われ、第3学期が始まりました。中学3年生は受験のために現在帰国しております。朗報とともに戻ってくるのを待ちたいと思います。

また、韓国の多くの学校は冬休みが長いため、現在5名の体験入学生を迎えております。5人とも本校への編入学を視野に入れた体験入学です。日本人学校の教育を学んでくれるとともに、韓国の学校のよさを本校児童生徒に伝えてくれることを期待します。

本年も、日韓両国関係者の皆さまのご指導ご支援を引き続きよろしくお願い致します。

※写真は、学校が位置する広安ビーチの初日の出です。

 

 

2018年01月09日

第2学期終業式

12月22日が、釜山日本人学校の第2学期最終日でした。2学期中は、関係機関の皆様、地域の皆様、保護者の皆様から多大なるご協力ご支援をいただき、心から感謝申し上げます。3学期も引き続きよろしくお願い致します。
さて、どこの在外教育施設もそうですが、この時期から3月にかけて別れが続くことになります。今回は、2人の子どもが本校を去りました。これから3月までに、今回と合わせて10人近い子どもたちとの別れを経験することになりそうです。
寂しい気持ちは否定できませんが、別れは彼らの新たな出発でもあります。今回、一人は保護者の転勤での転校です。日本語も韓国語も自由に使えるお子さんです。もう一人は、将来の海外大学への進学を見据えたインターナショナル校への転校です。日本語、韓国語に加えて英語と中国語も話せるお子さんです。2人とも、釜山日本人学校で学んだことを基盤にさらに大きく羽ばたくことを期待します。

以下は、インターナショナル校に転校するお子さんの終業式での別れのあいさつです。
「僕は、6年前くらい前にこの学校にやってきました。1年生で覚えているのは、入学式で階段を上がるとき転んでしまって講堂にいた全員の人に笑われたことです。また去年の宿泊学習では、夜の男子部屋ではある事件がおこって爆笑したことは僕にとっていい思い出です。
 ぼくは、これからBIFSにいきます。ぼくは、今4か国語を話せます。もっと勉強して大学に行きたいと思います。おそらく僕はこれから2年間BIFSに行って、チェジュのインターに行くと思います。でもそれまでまだ2年あるのでその間時々遊びに来ます。いままで有難うございました。」

2017年12月23日

邦楽体験教室

12月13日、全国邦楽合奏協会の英宗夫(徳島邦楽集団会長)様をはじめ6人の会員の皆様が徳島市からお越しくださり、邦楽体験教室を開催してくださいました。同会は、韓国の伝統音楽演奏家の方々と毎年日韓両国で交互に演奏会を開いておられるそうです。今回は、日本人学校のためにわざわざ来韓してくださいました。

「春の海」など代表的な邦楽演奏を鑑賞した後に、子どもたちが三味線・尺八・琴に実際に触れながら音出しに挑戦する場も設けてくださいました。子どもたちは終了の時刻になってもなかなか楽器から離れようとしないほど夢中になっていました。

 

短い来韓日程の大半を、本校の子どもたちのために使っていただいた全国邦楽合奏協会の皆様に心から感謝申し上げます。

2017年12月14日

航空教室

釜山日本人学校では、関係の皆さまのお計らいで、毎年航空教室を開催していただいています。今年も11月23日に日本航空釜山事業所から3名のスタッフにお越しいただき、全校児童生徒に航空機の運航を支える仕事についてお話していただきました。李 權熙 ( LEE KWONHEE )様からは運行管理について、丸田 真司様からは整備について、金 民基 ( KIM MIN-GI )様からは旅客サービスについてお話していただきました。第一線で安全で快適な運航を支える皆さんのリアルなお話に、子どもたちは目を輝かせて聞き入っていました。

さらに今年は、続けてもう1回航空教室を開催していただきました。名付けて「空港ナイトサファリ」。12月1日の夜、希望者は保護者とともに金海国際空港に集合し駐機場横のバス内に待機。到着したばかりのJAL成田便に乗り込み、操縦席や機体内外を見学できるという企画でした。この企画は空港当局の許可を得るために、事前から大変多くの皆さまからご尽力していただきました。当日だけでも、金 相明 ( KIM SANGMYUNG )様・崔 珍默 ( CHOI JIN-MUK )様 ・文 昭晶 ( MOON SOJEONG ) 様・趙 仁順 ( CHO INSOON )様 ・丸田 真司様・木村 祐貴様はじめ多くの皆さまに対応していただきました。心から感謝申し上げます。

さて、今回はセキュリティ等の都合上、小学4年生以上の限定企画でした。参加できなかった小学3年生以下の子どもたちには「ごめんなさい。」でした。しかし、低学年の子どもたちに会いにナイトサファリ実施前に、わざわざパイロットの木村 祐貴様が学校まで来てくださいました。温かいご配慮に感謝申し上げます。ありがとうございました。

2017年12月04日

地震発生とその影響

昨日(11月15日)午後2時半頃、釜山から約100キロ北のポハン付近で、マグニチュード5.4の地震が発生しました。3階建ての釜山日本人学校では若干の揺れが感じられましたが、授業には影響なく、子どもたちは通常通りに下校しました。

ただ、昨日からテレビでは震源地付近の被害が伝えられています。1000人以上の人々が近隣の学校の体育館に避難しているとのことです。また、韓国内で本日一斉に実施が予定されていた「大学修学能力試験」がすべて延期になりました。同試験は、日本の「大学入試センター試験」にあたるものです。本日に焦点をあわせて勉強してきた受験生にも被害が及ぶ等、影響はしばらく続きそうです。

ところで、地震が発生したとき、私は東京学芸大学附属高校の2年生4人とプギョン大学の通訳ボランティアの学生さんに、日本人学校周辺を案内しているところでした。同高校では国内2カ所と韓国釜山の3カ所の中から1カ所を選んでの学習旅行があるそうで、釜山を選んだ生徒さんたちの中の1グループによる学校見学の対応の最中でした。外にいましたのでほとんど揺れを感じませんでしたが、高層ビルにいた方からは揺れをはっきりと感じたとうかがいました。

地震がほとんどないといわれる韓国で、2年連続大きな地震が発生しました。安全対策、危機管理体制の一層の充実を関係機関との連携のもと図る必要を改めて考えさせられました。

2017年11月16日

PTAバザーからの贈り物

PTAバザーから数日後の木曜日、バザーに参加いただいた近くの韓国の方からぺペロ(ポッキーのようなお菓子)をいただきました。知識不足でお恥ずかしいですが、このことで初めて明日土曜日(11月11日)は、韓国では「ぺペロDAY」と言われていることを知りました。

バザーの日に学校関係者や保護者の皆様、そして子どもたちから親切にされたのが嬉しく、日本人学校にわざわざプレゼントを持ってきてくださったとのことでした。

バザー当日も多くの皆さまにお越しいただき大盛況でしたが、日本人学校を応援してくださるご近所の方々の温かさを感じさせられる今回のできごとでした。

2017年11月10日

民楽小学校運動会

平日ではありますが、三校交流会や運動会の会場でお世話になっている民楽小学校で、本日(11月2日)運動会が開催されました。本校は通常授業ですので、私と事務員の金ミンジョンさんが代表してご挨拶に行きました。民楽小が位置するのは、MBC放送局のすぐ近くで、本校から10分ちょっとの距離です。賑やかな歓声がだんだん大きくなる中、民楽小学校の入り口に近づくと、綿あめ屋さん等数件の屋台が並んでいました。会場に入る前からお祭り色が、より強く感じられました。

本部席に近づき、民楽小学校のジョン校長先生を探したのですがなかなか見つかりません。気が付くと、運動場の真ん中でずっと動き続けているのがジョン校長先生でした。借り物競争で走ったり、スターターをしたり、子どもたちに声をかけたりとフル回転です。あいかわらず、積極的な校長先生です。しばらくして本部席に戻られたので、本日の運動会のお祝いと、先日の本校運動会への協力のお礼をお伝えすることができました。その後本部席から一緒に競技を拝見しました。2年生のプログラムで、演技が終わったと思ったら保護者がフィールド内に続々と入って行きます。どうしたのかなと思っていると、親子での自撮りが始まりました。まるで、花火大会前の広安里ビーチのようです。運動会に間違いはないのですが、不思議なほのぼのとした空気に包まれています。ジョン校長先生によると、30秒間のこの時間を設けてから、撮影上のトラブルが減少したとのことです。

更にお話をしながら競技を見ていると、ジョン校長先生から手伝いを依頼され、一緒に指揮台に向かいました。そこには、「玉入れ」ならぬ「紙飛行機入れ」で、うまく白組と青組の傘の中に入った紙飛行機がありました。ジョン校長先生が白組の傘から紙飛行機を一つ選び、私にも青組の傘から一つ選ぶよう促します。選んだ紙飛行機を広げると、手紙になっています。その手紙を書いた子どもとそのお母さんが指揮台に呼ばれ、子どもは指揮台からお母さんへの感謝の手紙を読み上げるという仕組みのようです。ジョン校長先生から選ばれた男の子がニコニコしながら手紙を読み始めます。ところが、途中でお母さんが涙ぐんでいるのに気付いてしまいました。今度は男の子が大泣きです。なんとか読み終わるや否や、お母さんの胸元に飛び込んでいきました。私が選んだ女の子は終始ニコニコしながら、お母さんへの感謝を伝えていました。お母さんも終始笑顔でした。無事読み終えた姿を見て、なぜか私自身がほっとしました。本部席に戻り、近く再会することを約束し、ジョン校長先生と別れました。

実は、せっかくの機会ですので、帰りに屋台で綿あめを数個買いました。学校に帰ったらちょうどお昼時でしたので、子どもたちにささやかなデザートとして担任の先生に教室に持って行ってもらいました。分け方で揉めて嫌な思いをしないかとちょっとだけ心配しましたが、杞憂でした。何人もの子どもたちから、「綿あめ、おいしかったです。」「ありがとうございました。」と声をかけられました。

民楽小学校のほのぼのを分けていただいた日でした。

2017年11月02日

第13回釜山花火祭り

週末の土曜日(10月28日)に、釜山日本人学校の目の前に広がる広安里ビーチにて、第13回釜山花火祭りが開催されました。釜山国際映画祭、ワンアジアフェスティバル等、10月に行われるビッグイベントの最後を飾る催しです。子どもたちがいつも目にするビーチが、この日はさらにいっぱいの観覧客で埋め尽くされました。本格的な打ち上げは夜8時からですが、3時間前にはビーチはかなりの人々で埋まっていました。有料席を予約している人々はもっとゆっくりのようです。

午後8時からの約1時間の花火は圧巻でした。日本の余韻も楽しむ花火とは異なる、ショーアップされた圧倒的な迫力を感じました。ラストは、広安里の空全体が光に包まれているような感覚でした。

本校の子どもたちもいろいろな場所から花火を楽しんだことと思います。釜山の街の、そして多様な人々のダイナミックなエネルギーを感じさせられる花火大会でした。

2017年10月30日

横国大生ボランティア

先日紹介しました東京大学教養学部1年の大学生の前に、横浜国立大学3年の大学生も本校にボランティアに来てくださいました。国内での教育実習の準備がある中、わざわざ本校を訪れ授業に入っていただきました。PTA会長に創っていただいた学校ホームページを見た方々が様々なかたちで、本校の子どもたちを支援してくださるのを実感しているこの頃です。

帰国後、ご本人から学校にいただいた手紙を学校ホームページに掲載する確認が取れましたので、今回ご紹介します。

近い将来、日本国内そして在外教育施設で活躍されるようになったとき、釜山日本人学校での経験が役立てば幸いです2910横国大生からの手紙

2017年10月30日

東大生ボランティア

運動会直後の9月末の三日間、東京大学教養学部1年生の学生さんが本校にボランティアに来てくださいました。大学のプログラムのひとつに、日本・世界の各地にて実体験する内容が組まれているそうです。

私は会議と重なっていたために、ご本人に直接会うことはできませんでしたが、児童生徒たちと楽しくすごしている写真を何枚も見ることができました。本校に関わってくださった方々が、ますます活躍されることを祈念いたします。

以下は、帰国後いただいたEメールの抜粋です。

 

釜山日本人学校御中

先日は、お忙しい時期にも関わらず、学校見学をさせていただき、ありがとうございました。

授業参観や、先生方からお話を伺えたことは、大変貴重な機会となりました。

また、貴校の皆様と過ごした時間は、短いながらもとても楽しかったです。

未熟な私ではございますが、今回の経験を今後に活かせるよう、努力してまいりたいと思います。

本当に、ありがとうございました。

最後に、釜山日本人学校のますますのご発展をお祈り申し上げます。

2017年10月18日

秋夕 (チュソク)

まもなく墓参りや祖先を祭る秋夕休みの時期を迎えます。この釜山にも日本人のお墓があります。地下鉄1号線を北上しポモサ駅で降り,坂道を10分弱歩くと釜山市立公園墓地に着きます。そのなかに日本人慰霊碑が建てられています。日本人学校からですと,公共交通機関を乗り継いで1時間弱で到着できます。終戦後,釜山各地に残された日本人の遺骨などを,当時の釜山市長の人道的配慮から一か所に集めてくださったそうです。その後さらに現在の場所に移していただいています。

今年は9月20日,在韓日本婦人芙蓉会釜山本部会長 國田房子様のお世話のもと,在釜山日本国総領事 道上尚史様,釜山日本人会会長 實山秀明様ら関係者が参列し慰霊の行事が行われ,学校を代表して参列しました。

日本人慰霊碑をお参りした後,その向かいの太平洋戦争戦没者慰霊碑をお参りし,公園墓地の東側に歩きました。そこには,韓国人留学生 李秀賢(イ・スヒョン)さんのお墓がありました。釜山出身で日本に留学していた李秀賢さんは2001年,駅のホームから転落した日本人を救おうとして,27歳という若さでお亡くなりになりました。今まで遠い存在でしかなかった李秀賢さんでしたが,お墓の前に立つと,改めてその崇高な行為への敬意と感謝の気持ちが湧いてきます。また,自慢の息子さんを失った親御さんのお気持ちを考えると,辛い思いも抑えられませんでした。

釜山市立公園墓地を訪れると,日韓先人のご苦労や崇高な行為の軌跡に触れることができます。ご家族で訪れていただければと思った場所のひとつです。

2017年09月29日

秋の運動会

さわやかな秋晴れのもと,9月24日,釜山日本人会・釜山日本人学校共催「第42回運動会」を開催することができました。朝早くからにもかかわらず,在釜山日本国総領事 道上尚史様はじめ日本人会,ご家族の皆様等,関係の皆様に多数参加いただき厚く感謝申し上げます。また,釜山韓日親善協会,素木会,釜山韓日文化交流協会等,韓国釜山の諸団体の皆様や学校近隣の皆様にも多数参加いただき感激しているところであります。

子どもたちは,古村児童生徒会長のもと,郭団長率いる白組,小坂団長率いる紅組にわかれ「一致団結!チーム釜山!」をスローガンに熱戦を繰り広げてくれました。午後の部最初に披露した「ソーラン」については,演技後多数のご来賓からお褒めのことばをいただき,嬉しい限りでした。それぞれの競技や演技に,一人一人の子どもの努力と成長が感じられる運動会でした。

さて,今回の運動会に際しましては,関係の皆様や保護者の皆様に大変な作業を2回も行っていただきました。特に,1回目では,グラウンドの雑巾がけ・物品の搬出その後すぐ撤収等,通常より大変な作業量にご協力いただいたことに感謝申し上げます。

すでに,来年度以降について,翌日に順延,または雨天でも何らかの形で実施できる方法等,選択肢をいくつか検討し関係機関にも打診中です。遠方からお越しのご家族等,よりたくさんの皆様に子どもたちの姿をご覧いただけるよう改善を図る所存です。皆様からの情報やご意見も提供の程,どうかよろしくお願いいたします。

2017年09月28日

日韓の翼

9月2日は、日本航空が釜山に就航してから50周年の記念日でした。

本校学校運営委員会の宇佐美祐一委員長は、その日本航空の釜山エリア代表です。委員長のご配慮で、記念日前日の9月1日に釜山市内で開かれた記念式典に、私も参加させていただきました。

式典の中で、現在は成田―釜山線ですが就航当時は福岡―釜山線だったこと、現在JAL国際線就航41空港の中で釜山は「お客様満足度」で常にベスト3に入っていることなど、日韓の翼の歴史やエピソードが紹介されました。

式典の終盤では、日本から招待された50年前の第1便に搭乗した李敏子(イ・ミンジャ)さんが紹介されました。「昨日釜山に降り立つまでは招待を受けたことを後悔しながらの緊張の機中でした。でも、釜山空港のJALのスタッフに笑顔で迎えられ、来てよかったと思いました。」と胸中を話されました。憧れの映画スターのご子息でもある、JAL植木義晴社長との写真撮影では満面の笑顔でした。

 

釜山日本人学校からも、将来の温かい「日韓の翼」を輩出したいとの思いが強まる記念式典でした。

2017年09月04日

第2学期始業式

本日8月28日から、釜山日本人学校は第2学期の教育活動を開始しました。1学期同様、関係機関の皆様、地域の皆様、保護者の皆様にはご協力ご支援をお願い致します。2学期も引き続きよろしくお願い致します。

本日の始業式では、子どもたちに以下の内容を話しました。

 

 

皆さん、おはようございます。

先週、韓国の方々が集まる会議に出席しました。会議に出席している方のなかの韓国人の方お一人が、釜山日本人学校の校歌を口ずさみながら、「運動会を楽しみにしています」とおっしゃってくださいました。今、始業式で皆さんの校歌を歌う姿を見ながら、その言葉を思い出しました。今歌った校歌を、運動会でもしっかり披露してください。

それでは、釜山日本人学校第2学期始業式にあたり、校長先生からお話しをします。

ここに夏休み中の7月31日の西日本新聞があります。この新聞に釜山日本人学校についての記事が掲載されました。西日本新聞は、釜山のすぐ向こう、福岡県を中心とした九州・山口エリアで発行されている新聞です。掲載された記事の一部を紹介します。

韓国・釜山市で暮らす小中学生が学ぶ「釜山日本人学校」が、児童・生徒数の減少に苦慮している。企業駐在員の減少が背景にある。同校は日本の標準的な授業時間を上回る質の高い授業を、少ない教員をやりくりしながら行っており、入学希望者の掘り起こしを急いでいる。 

観光客でにぎわう広安里(クァンアルリ)海水浴場そばの好立地に、校舎はある。授業を終えた子どもたちが、海辺を見渡せる道路から送迎バスに乗り込む。少人数のため、子どもの理解度に応じて丁寧に指導ができる。さらに、授業は原則1日7時間(低学年や曜日によって5時間の日もある)。5~6時間が基本の日本国内と比べ、小学生で年間約100時間、中学生で同35時間長い。学校の特徴を出すため、3年前から7時間制を導入。小中またいで授業を掛け持ちする教員もこの間、必死に努力を続けてきた。少人数だと部活動ができないなどデメリットもあるが「子どもが学校を面白いと話してくれている」と評価する保護者の声がある。

同校は、駐在家族の教育環境を確保するため、釜山日本人会が1975年に開校。児童・生徒数は5年前には、ピーク時に迫る51人となったが、その後減っている。釜山市内で暮らす日本人は少なくとも1200人。両親のどちらかが日本人で日本国籍も持つ子どもも入学対象になるため、古村哲夫PTA会長らが、韓国人男性と結婚した日本人女性の集まりなどで、学校に関心を持ってもらうための呼び掛けを始めている。今年からホームページを充実させた効果もあり、体験入学などの問い合わせも毎月寄せられている。日本人会の宇佐美祐一・学校運営委員長は「教育環境は海外で暮らす日本人に最も重要だ。子どもたちを広く受け入れられる対策に取り組んでいきたい」と話している。(一部要約)

なお、この記事全文は学校のホームページで見ることができます。記事を書いてくださった新聞記者の竹次稔さんは、1学期に何回も学校を訪れてくださいました。皆さんや先生たちが授業に行事に真剣に取り組んでいる姿を見て、何か皆さんの役に立ちたいとおしゃってくださっていました。結果、このような新聞記事を書いてくださいました。インターネット上でもかなり上位で注目されたと聞いています。この他にも、たくさんの方々が皆さんを応援してくださっています。

2学期には、釜山日本人会と共催の運動会、PTA主催のバザーなど、1学期以上に多くのお客さんを招いての行事が続きます。応援してくださっている皆さんに感謝の気持ちを伝えるためにも、これからの授業、そして練習や準備に、しっかり取り組んでください。そして、皆さん自身が「明るく・正しく・たくましく」しっかり成長してください。

2学期の皆さんの更なる成長を期待して、始業式のあいさつとします。

2017年08月28日

新聞に紹介されました

7月31日の西日本新聞朝刊に「日本人学校踏ん張りどころ」と題して、釜山日本人学校の記事が掲載されました。朝鮮半島情勢が不安定な中で、子どもたち、保護者の皆様、教職員、学校関係者の皆様が協働し、学校の活性化を図っている様子が描かれています。現在は、同記事がYahooでも閲覧できるそうです。

取材のために学校まで何度も足を運んでくださった竹次稔記者に感謝申し上げます。西日本新聞H29.7.31

2017年08月18日

第1学期終業式

本日7月21日から、釜山日本人学校も夏休みとなりました。1学期中は、関係機関の皆様、地域の皆様、保護者の皆様から多大なるご協力ご支援をいただき、心から感謝申し上げます。2学期も引き続きよろしくお願い致します。

昨日7月20日の第1学期終業式では、子どもたちに以下の内容を話しました。

 

皆さん、こんにちは。

昨日は、道上尚史総領事がお越しになりました。皆さんの真剣に授業を受けている姿や校歌を一生懸命歌う姿を見て、とても感心しておられました。学校にお越しいただいた方々から皆さんのことが褒められると校長先生もとても幸せな気持ちになります。

さて、今日で釜山日本人学校の1学期が終わります。

1年生の皆さん。泣いていたかと思うと、いつのまにか頑張っている姿にはいつも驚かされました。負けず嫌いの性格は皆さんのよいところです。2学期は担任の原先生のお手伝いができるくらいに成長してほしいと期待しています。そのためにも、夏休みの間にお家のお手伝いを毎日頑張ってください。

2年生3年生の皆さん。新しい仲間と出会ったとき、あっという間に前からの友達のように親しくなる皆さんのやさしさには感心させられました。担任の岡部先生の明るさやたくましさに負けない様に充実した夏休みを過ごしてください。

4年生5年生の皆さん。4年生5年生は個性的なメンバーが多いと思います。皆さんの、時にはぶつかりながらも、最後には共通点を見つけ出し、行事等を実現している姿は見事でした。担任の伊藤先生の熱い心に負けないくらいの高い目標をもって、夏休みを過ごしてください。

6年生の皆さん。どの行事でもよく頑張りました。最初は恥ずかしがるが、やりだしたら全力を尽くすことは、水泳教室でもよく証明されていました。黙々と泳ぎ続ける皆さんの姿には驚かされました。2学期は、担任の出木谷先生とともに小学部最高学年としての自覚とプライドを更にもって小学生全体をリードしてください。

中学生の皆さん。たった一人の中学3年生を、中1中2のメンバーがよく支えてくれています。2学期は運動会やバザーなど行事もいろいろありますが、3年生にとっては受験本番が近づく時期です。担任の神吉先生を助けて、3年生とともに受験するような真剣な雰囲気を作り上げてください。受験するのは一人ですが、準備はみんなでするものです。日頃の授業で、高いレベルで切磋琢磨してください。

「受験は個人戦ではなく団体戦です」

来月8月28日に、皆さん全員が元気に2学期始業式に集まることを祈念して、校長あいさつとします。

2017年07月21日

慶州ナザレ園

先週末の金曜日(6月23日)、子どもたち(29名)とともに、慶州(キョンジュ)のナザレ園を訪問しました。慶州は釜山日本人学校から高速道路を利用して約1時間30分、日本の奈良・京都にあたる古い都で、新羅王朝の都があったところです。2000年には、ユネスコ世界遺産に登録されています。その慶州の街の東側に、ナザレ園があります。

ナザレ園は、太平洋戦争や朝鮮戦争の混乱のなかで、日本への帰国の機会を失った日本人女性を保護・支援するためにつくられた施設です。園長の宋美虎(ソン・ミホ)先生からお聞きした話では、かつてこの施設から147名の方々が日本に帰国されたそうです。ただ、皆さんご高齢となり、この34年間は帰国した方はおられず、終の棲家としての役割が高くなっています。

お昼のお祈りの時間をいつもより早めていただき、午後2時からの発表会開始でした。客席は、日本人女性だけでなく、同じ敷地内にある施設で生活している韓国人高齢者の皆さん、そのお世話をしているスタッフの皆さんで満員です。小学部・中学部の子どもたちが、それぞれ出し物を披露した後、子どもたちがおばあさん方の近くに行き、手遊び交流を行いました。嬉しそうに歌に合わせて手や身体を動かしてくださる方、子どもの手を取って離さない方、子どもとのおしゃべりに夢中になっている方等々、密度の高い幸せな空気に包まれた時間でした。

最後に、子どもたち全員で韓国童謡「コヒャンエポム」と日本唱歌「ふるさと」を合唱しました。日韓両方のおばあさん方がいっしょに歌われる姿、涙をぬぐわれる姿に、歴史は過去ではなく現在そのものだと感じさせられました。また、子どもたちの持つエネルギーと可能性が、固定概念や未来を変えうると実感させられた瞬間でもありました。

貴重な機会を与えてくださったナザレ園長宋美虎先生はじめ入居者の皆様、スタッフの皆様に心から感謝申し上げます。

2017年06月26日

素木会

先週の木曜日(6月22日)、素木会(韓日親善友好会)の本年度総会に出席しました。素木会の皆さんは、日本各地で行われる日韓友好イベントに参加したり、釜山日本人学校の運動会に参加したりと、韓国と日本の友好を目的とした活動を積極的に展開されています。日本人学校が大変お世話になっている団体のひとつです。会員の中にはお医者さんが多く、韓国内の無医村地区で無料診療等を行っているのも、会の大きな特徴です。

総会は、地下鉄1号線の草梁(チョリャン)駅から7~8分の朴洪圭(パク・ホンギュ)会長の病院の会議室で行われました。朴会長自ら、ここ数年の活動の様子をPPTを駆使しながら説明してくださいました。韓国語学習のスタートラインに立ったばかりの私には、写真を使っての説明は大変助かりました。

途中突然のあいさつの指名には戸惑いました。先月の懇親会で挨拶させていただいていたので、今回はまったく準備しておりませんでした。しどろもどろの挨拶の途中から日本語翻訳行政士の資格をもつ孫貞淑(ソン・ジョンスク)会員の通訳をいただき、乗り切れました。多様な会員がフランクに参加しておられる素木会に感謝申し上げます。

ちなみに、素木会の名称の由来は、多様な職業に携わる者が一人の人間としての原点に戻り、木曜日に集まる会という意味と受け取りました。

今後も、素木会の皆様の日本人学校へのご参加をお待ちしております。

2017年06月26日

Hanbada Middle School

本校近くのハンバダ中学校の運動場をお借りして、日本人学校児童生徒全員の50メートル走の測定を行いました。

私は校長室にて、ジョン・ドゴォン校長先生から、いろいろなお話を伺うことができました。学級定員が30人以下であること、ランチ代が無料であること、広いランチルーム等、釜山市教育行政の充実を実感させられるお話をたくさん聞かせていただきました。

本校児童生徒のあいさつに、手を振りながら応えてくれた生徒の皆さん、教職員の皆様、ご配慮ありがとうございました。

2017年06月20日

「海外子女教育」記事

海外子女記事

海外子女教育振興財団のご好意で、「海外子女教育」2015年9月号に掲載された本校に関する記事を紹介しております。ご支援ご協力に感謝申し上げます。

2017年06月08日

「海外子女教育」表紙

海外子女教育振興財団のご好意で、2015年9月号「海外子女教育」に掲載された本校に関する表紙と記事の掲載許可をいただくことができました。ご支援ご協力に感謝申し上げます。

2017年06月08日

お礼 小学部釜山港見学

中学部宿泊体験学習と並行して、小学部では釜山港見学を実施しました。この行事は、プサン港湾公社と在釜山日本国総領事館のご厚意により、急遽実現したものです。

「ふねの上はすごく気持ちがよかったです。いろいろなかもつせんを見せてくれてありがとうございます。」「荷物を運ぶせんようのきかいを見て、キリンのような形だなと思った。」等々、子どもたちの感想からは、感謝と驚きの気持ちがうかがえます。この様子は、地元の釜山日報にも掲載されました。

貴重な体験の機会を設けていただいた関係機関の皆さまに、厚くお礼申し上げます。

2017年06月07日

お礼 中学部宿泊体験学習

先週実施しました中学部宿泊体験学習では、多くの皆さまにご支援いただきました。

ソウル日本人学校におきましては、生徒会役員の皆さんとの交流に加えて幼稚部での保育実習も体験することが出来ました。ソウル日本人学校の田中栄一校長先生、林宣伶園長先生はじめ関係の皆さまのご配慮に心から感謝申し上げます。

日本の修学旅行等と異なり、ほとんどの移動が地下鉄を乗り継ぎ、自分の足で歩き回るハードなものでした。それだけに、戦争記念館・昌徳宮・青瓦台等がもつ教訓・歴史・文化等の重みを肌で感じてくれたことと思います。今後の学習や国際交流に活かしてくれることを期待します。

2017年06月07日

オープンスクール

昨日と本日、多くの保護者の皆さまにオープンスクールに来校していただきました。子どもたちを見守るとともに、学習活動に参加する等、ご協力いただき感謝申し上げます。

また、中学部の高校説明会には、京都から立命館宇治中学校・高等学校入試相談室 小川多聞 室長様にお越しいただき、具体的な情報を提供いただきました。ほとんど日帰りでの対応に、厚く感謝申し上げます。 

今回は、本校在籍以外の保護者の皆様にも、事前連絡を頂いた上で、高校説明会に参加していただきました。今後も、本校に興味をお持ちの皆様にはいつでも校内をご案内いたしますので、遠慮なくご連絡ください。 

広安里ビーチに初夏が感じられる日に、にぎやかな釜山日本人学校でした。

2017年05月20日

ナザレ園訪問打ち合わせ

日曜日を利用して、4月に赴任した派遣教員3名と先輩教員2名、そして警備員の朴さんの6人で、釜山から北に位置する慶州(キョンジュ)にあるナザレ園にご挨拶と来月の子どもたちの訪問の打ち合わせに行ってきました。ナザレ園は、太平洋戦争や朝鮮戦争の混乱のなかで、日本への帰国の機会を失った日本人女性を保護・支援するためにつくられた施設です。園長の宋美虎(ソン・ミホ)先生のお話では、かつてこの施設から147名の方々が日本に帰国されたそうです。ただ、この34年間は帰国した方はおられないそうです。今残っておられる数少ない方々も90歳を超すかなりの高齢となり、宋園長も運営に様々なご苦労をされていることが伺えました。

毎週日曜日は和食の日で、昼食はカップそば、夕食は釜飯の予定とのことでした。昼食前の食堂にうかがい、そこにおられた5人の方々にご挨拶することができました。北海道出身の方は、私たち全員に手を差し出し、にこやかに握手してくださいました。

来月は賑やかな子どもたちといっしょにうかがいます。元気で過ごしてほしいと願っています。

2017年05月15日

広安里漁坊(オバン)祭り

釜山日本人学校から坂道を百メートル少し下ると広安里(カンアンリ)ビーチです。週末はそこで広安里漁坊(オバン)祭りが開催されました。カフェ通りを海軍の皆さん、昔の朝鮮通信使風の衣装の皆さん、漁師の衣装の皆さん、現代風K-POPの衣装の皆さん等々、主催者発表では1800人、49チームによる賑やかなパレードが展開されました。

また、ビーチではお店や魚のつかみ取り大会が開催され、日本人学校の子どもたちの姿もたくさん見受けられました。

2017年05月15日

講話集会

4時間目の中学部講話集会のテーマは「朝鮮半島の歴史と文化」、講師は在釜山日本国総領事館からお越しいただきました。その豊富な経験にもとづき、身近な釜山の史跡の写真を提示しながら、朝鮮半島の歴史と文化を語ってくださいました。

ソウル等北部への宿泊体験学習を控えた中学生にとりましては、体験学習に深まりをもたせる貴重な情報をいただくことができました。

ご協力ありがとうございました。

2017年05月12日