3月10日(水)に「令和2年度 修了式・離任式」を行いました。「修了式」では、各学年の代表児童生徒が1年間の思い出を発表してくれました。小学校1年生から中学2年生までの発表を聞いていると、子どもの持つ語彙力、表現力の成長を実感できます。コロナ禍の中で本当によく頑張ったと思います。この3月で日本に帰る人、他の学校に転校する人がいて寂しくなりますが、4月からはまた、新しいお友達を迎えてがんばっていきたいと思います。
「修了式」が終わり、「離任式」を行いました。通常は講堂に保護者の方々を招いて行いますが、コロナ感染症対策のため、グランドで行いました。今年度は4名の先生方が離任されます。グランドで児童生徒や昨日卒業した児童生徒、たくさんの保護者の方が出迎える中離任される先生方がお一人ずつ別れの言葉を述べられました。感極まって泣き出す子どもたちもいました。やはり、別れというものは寂しいものです。その後、記念写真を撮ったり、個々にお別れのあいさつをして「離任式」を終えました。
帰国される先生方の益々のご発展を祈念いたします。
3月9日(火)に「第45回卒業証書授与式」を挙行しました。ただ、コロナウィルスの防疫措置のため保護者、ご来賓の方々の式場への入場が認められず、教職員と児童生徒たちだけでの式になりました。昨年度は式自体ができなかったので、そのことを思えば式ができるだけでもありがたいのですが、やはり多くの人に子どもたちの卒業を祝っていただきたかったという思いはあります。
在校児童生徒が拍手で迎える中、小学部3名、中学部1名の卒業生が入場しました。式場には厳かな雰囲気が漂っています。初めに昨年度卒業証書を校長から渡すことができなかった児童に卒業証書を渡した後、「第45回卒業証書授与式」が始まりました。国歌、校歌斉唱の後、卒業生に私から一人ずつ卒業証書をを渡しました。やはり感慨深いものでした。ご来賓の方々にいただいた祝辞は私が代読させてもらいました。在校生、卒業生が最後に一緒に歌った「旅立ちの日に」を聞いた時には、胸が熱くなりました。
卒業された児童生徒のみなさんのすこやかなる発展と輝かしい未来を心から願っています。
2月22日(月)の6時間目に「キャリア教育」として、釜山在住で「わぼいそ釜山」という動画をyou tubeに配信されている社団法人「ぷさんさらん」代表の昆 雅之様に講師としてお話いただきました。
子どもたちの中にはyou tubeに興味・関心を持っている人が多く、将来の仕事として考えている人もいます。そのような中で、釜山の様々な情報をyou tubeで配信されている昆 様にyou tubeについていろいろな面からお話いただきました。授業の後半部分では、子どもたちからも質問をして答えていただきました。いつか社会に出て仕事をする子どもたちが、実際に仕事をされいる方からお話を聞くことは良い経験になると思います。
私が子供のころにはyou tubeという存在すら想像もできませんでした。今後はAIの進化とともに世の中の仕事も変化していくことだと思います。子どもたちにはそのような状況でも柔軟に対応できる力をつけていきたいと思います。
今回嬉しいお知らせです。釜山広域市が毎月発行している「ダイナミック釜山」に釜山日本人学校が掲載されました。以前学校運営委員会で「釜山日本人学校のことを多くの人に知ってもらう良い方法がないか」という話し合いがありました。その中で「ダイナミック釜山に掲載をお願いしてみてはどうか」という話が出て、今回このような運びとなりました。釜山日本人学校のことに今より多くの人が関心を持っていただけるのではと思います。また、在校児童生徒や保護者の方も自分の学校、子どもが通う学校が紙面に載ることで、愛校心がさらに育つのではないかと思います。
発行に際し、ご尽力いただいた関係者のみなさまにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
話は変わりますが、同じ紙面に載っています「私の大好きな『釜山のバスたち』」を投稿しているのは、本校職員です。偶然とはいえ、同じ紙面に釜山日本人学校関係の職員の記事が載っているのは何か嬉しくなります。
今から20年前の1月26日、JR山手線の新大久保駅で、韓国人の留学生、イ・スヒョンさん(当時26)と、カメラマンの関根史郎さん(当時47)が、ホームから転落した男性を助けようと線路に降り、入ってきた電車にはねられ、3人とも亡くなりました。このニュースは日本国内でも大きく取り上げられ、私も新聞で読みました。当時教えていた子どもたちと、同じような状況になった時に「あなたならどうする?」と話し合ったことを思い出します。あれから20年が経ち、釜山で暮らすようになって初めて、イスヒョンさんが釜山出身であることを知りました。子どもの教育に携わる者として、イスヒョンさんのことは子どもたちに語り継いでいこうと思っています。
先日釜山市庁舎でイスヒョンさんに関する展示会があるということで、本校職員と一緒に見学に行きました。しばらく見学していると、傍にイスヒョンさんのお母様が立っておられました。私のたどたどしい韓国語で「イスヒョンさんのお母様ですか。」と尋ねると、「そうです。」と答えられたので、話をさせていただくことになりました。通訳の方がいてくださり、何とか話を続けることができました。通訳の方がいなくなってどうしようかと思っていると、近くにいた方が「日本の方ですか。」と話しかけてこられました。「はい」と答えると、「私たちも日本人で韓国で暮らしています」とのことで韓国語も堪能で、今度はその方たちが通訳としてお母様と話を続けることができました。お母様から「韓国、日本のどちらにも良いところがある。お互いを認め合って仲良くしていくことが大切です。」というお話をお聞きして、本当にそうだと思いました。通訳をしてくれた日本の方も「韓日友好のために何かできることをしたい。」と言っておられました。
本当に偶然出会ったことで、こんなにいろいろお話ができるとは思いませんでした。この出会いを大切に「韓日友好」のためにできることをしていきたいと思います。
11日(月)午後に避難訓練を行いました。給湯室から火災が発生した時を想定した避難訓練でした。避難放送が始まってから3分で児童生徒全員の確認ができました。これは素晴らしいことだと思います。最初に集合したのは1年生。みんな口を押えて静かに集合しました。
朝、職員打ち合わせで今日は気温も低く実施をどうするか検討しましたが、災害は季節や時間に関係なく起こることから寒い時期でしたが実施することにしました。思い起こせば「阪神・淡路大震災」は1月17日の早朝、「東日本大震災」は3月11日に東北地方で起こりました。どちらも気温が6度前後の寒い日でした。子どもたちが将来災害にあわないでほしいですが、もしそのような状況に出会っても自分で回避できる力をつけてほしいと思います、
1月8日(金)に令和2年度「3学期始業式」を行いました。本当ならその後6限目まで授業を行う予定でしたが、今日は朝から例年にない寒さで水道管が凍ってしまい水が出ない状況になりました。長年勤務しているスタッフもこんなことは今までになかったとのこと。確かに天気予報では釜山市もかなり寒くなるとは聞いていましたが、まさか水が出ないとは。子どもたちのトイレの問題、手洗いの問題を考え急遽始業式のみを行いその後下校させることになりました。
教員で子どもたちのトイレ用の水を確保し、何とか対応しましたが来週も心配です。そのような状況の中での始業式でしたが、子どもたちはしっかり話を聞いていました。コロナ感染症のことも大変気になるところですが、子どもや大人が知恵を出し合い、困難な状況を打破していく中で学ぶことはたくさんあると思います。建設的な意見を出し合うこと、ちょっとしたひらめきで解決できることを学んだように思います。2021年がどのような年になるかはわかりませんが、みんなで力を合わせてがんばっていきたいと思います。
22日(火)に2学期終業式を行いました。この2学期を振り返って思うのは、このコロナ禍の中でいろいろな取り組みができたなということです。行事を計画して実施直前になると、コロナ感染症の状況が悪化しその対策に苦慮するということがほとんどでした。ただ、そのような状況の中でも知恵を出し合い、子どもたちのために頑張ろうという先生方や保護者の方々の熱意でここまでできたのかなと感じています。
終業式では各学年の代表児童生徒が、「2学期を振り返って」ということで意見を発表してくれました。その中には、オンライン授業から通常授業になって友達に会えた時の喜びや、多くの行事を経験できたことの喜びを話してくれる子どもが多くいました。
子どもたちに私から話したのは、「1年前の今頃、今年がこのようになっていることがわからなかったようにこの先どのような状況になるのかは誰にもわかりません。大切なのは何もできないとすぐにあきらめるのではなく、その状況の中で何ができるのかを考えることが大切です。この冬休みどこにも行けない、楽しくないと思うのではなく、この状況で過ごす冬休みにできること、やりたいことを見つけてほしい。」と伝えました。
この状況が少しでも改善し、世の中が明るくなることを願わずにはいられません。3学期の始業式に元気な子どもたちと再会できることを楽しみにしています。
本日(16日)「BJS わくわくクリスマスコンサート」を行いました。
当初は在釜山日本国総領事館 丸山総領事様や保護者の方にも参加いただき、子どもたちの頑張っている様子を見ていただく予定でしたが、社会的距離の確保レベルが2.5段階に引き上げられたことにより急遽子どもたちだけの発表に切り替えました。
今までも行事を行う寸前にコロナ感染症の状況が悪化し、学校として行事を予定通り実施することが難しい場面が何度もありました。その度に決断をしなければなりませんでした。今回は頑張ってきた子どもたちにとって厳しい決断になりましたが、子どもたちの安全を第一に考え今回のような形になりました。
中学部の生徒の司会で始まりました。プロの司会者かと思えるような素晴らしい司会でした。聞けば家でも練習してくれていたとか。人目に触れないところで努力していたことに頭が下がります。
コンサートの最後に子どもたち全員で「スマイル アゲイン」を合唱しました。マスクを着けたままで歌いにくかったと思いますが、聞いている私たちの心に響く歌声でした。この思い出が子どもたちの心に残ってくれればと思います。
本日12月3日(水)にYMIS(青少年多文化国際奉仕団)の方からコロナ対策で使用するための「消毒液」「消毒ティッシュ」をいただきました。YMISは、以前から本校との交流に力を入れてくださっている釜山の青少年のボランティア団体です。昨年は運動会やPTAバザー等、多大なご尽力とご協力を頂いています。
今年はコロナ感染症対策のためなかなか交流事業を行うことができませんでした。11月28日(土)にもYMISの方から一緒に「キムチつくり」をするお話があり、楽しみにしていましたが、釜山広域市の防疫体制が強化されて実現できませんでした。ただ、釜山日本人学校にもキムチをお渡ししたいということで、私は挨拶もかねてYMISに行かせていただき、代表の方からお話を伺うことができました。そのお話の中で、日本の対馬にゴミ清掃のために行かれていることを聞き驚きました。
日頃から釜山日本人学校にとてもよくしていただき感謝申し上げます。早く、コロナ感染症が落ち着き、交流できる日が訪れることを願っています。
11月27日(金)の午後から「イスラマバード日本人学校」との交流会を行いました。以前イスラマバード日本人学校の校長先生から「イスラマバード日本人学校は小さな学校なので、他の学校との交流会を行いたいが釜山日本人学校と一緒にできませんか。」と打診がありました。先生方に諮ったところ「やりましょう。」ということになりました。それぞれ担当の先生を決めて、その先生を中心に計画を立てました。イスラマバードと釜山では時差が4時間あるため、担当の先生はいつも釜山の夜8時くらいに相手の先生と連絡を取ってくれていました。
イスラマバード日本人学校では釜山市よりもコロナ感染症の状況がひどく、指導も大変であったように聞いています。釜山日本人学校では中休みの20分間を使って「ソーラン節」や「歌」を練習しました。
当日初めてお互いに顔を見ることができました。イスラマバード日本人学校は児童生徒数が7名という学校でしたが、グランドが大きくて驚きました。お互いにそれぞれの国ことや文化について話し合い、クイズを出しあったりして楽しい時間を過ごしました。釜山日本人学校の子どもたちが踊った「ソーラン節」はその迫力がイスラマバードまで届いていたことだと思います。最後にイスラマバード日本人学校の子どもたちが「Sing」を釜山日本人学校の子どもたちが「スマイル アゲイン」を歌って終わりました。これからの子どもたちの人生においてイスラマバードで暮らす子どもたちと関りを持つという経験はないだろうと思います。このような経験を通して、子どもたちが世界に目を向け、広い視野で物事を考えることができるようになってくれればと思います。
11日(水)の午前に本校グラウンドで「わくわくマラソン大会」を行いました。昨年度までは「広安里ビーチマラソン大会」として広安里ビーチを走っていましたが、釜山市ではコロナ感染症対策としてビーチを走る場合でもマスクは必ず着用することになっており、子どもたちがマスクを着けたまま走ることの健康面への影響を考慮し、今年は学校のグラウンドを走ることにしました。
狭いグラウンドでのマラソンで子どもたちには窮屈な思いをさせましたが、子どもたちは一生懸命走っていました。担当教員も「どうすれば、子どもたちが安全で楽しく走ることできるか」ということを考え、実施方法を検討しました。
練習では「嫌だな。走りたくないな。」と言っている児童生徒もいましたが、マラソン大会当日は保護者の方もたくさん参観に来られ、子どもたちのやる気が一気に高まりました。保護者の方の大きな声援や友達、下級生、上級生の「がんばれ」という声援の中、本当によく走っていたと思います。小学校1年生の保護者の方や今年度編入された保護者の方は学校での子どもの様子を初めて見られたので、感動も大きかったと思います。走り終わった後の子どもたちの様子を見たら、どの児童生徒にもやり切った達成感が表れていたと思います。実施してよかったと思っています。
コロナ感染症の状況を見ながら、今後も保護者の方々に子どもたちの頑張っている様子を見ていただく機会を作っていきたいと思います。
今週18日(金)に釜山日本人学校「第45回運動会 ~BJSわくわくスポーツフェスティバル2020~」を実施する予定です。今日は予行演習を行いました。子どもたちは本番さながらに一生懸命頑張っていました。学年の枠を超えて声を掛け合い、上級生は下級生の面倒を見ながら適切にアドバイスをしてくれていました。自然と口から「がんばれ!」という声援がこぼれます。見ている私もうれしく感じる瞬間でした。保護者の方や来賓の方に見ていただけないのは残念ですが、きっと思い出に残る運動会になると思います。
そのような中、日本人会から本校に対し、運動会に際して多額のご寄付をいただきました。このページを借りてあらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。このご寄付は子どもたちのために使わせていただきます。そのご寄付の一部を使って、運動会で子どもたちに渡す記念のお菓子が本日届きましたので、披露させていただきます。子どもたちの喜ぶ姿が目に浮かびます。本当にありがとうございました。
釜山日本人学校は保護者の方や学校運営委員会の方々、日本人会のみなさま、在釜山の韓日友好団体の方々など多くの方々のご支援、協力で成り立っています。今後ともよろしくお願いいたします。
台風による臨時休校が続きましたが、今週は18日(金)に行われる「第45回運動会 ~BJSわくわくスポーツフェスティバル2020~」に向けて放課後練習も始まり、子どもたちのやる気も高まっています。そのような中、本日(11日)以前から学校に対してご協力いただいている「花火(広安里ビーチにある飲食店)」のオーナー様が来校され、子どもたちにマスクや消毒ジェル、お菓子などを持ってこられました。子どもさんが本校に通学されているわけでもないのに、本校の子どもたちのために温かい支援をいただき本当に感謝したいと思います。大切に使わせていただきます。
ありがとうございました。
29日(土)の午前に「令和2年度学校説明会」「PTA総会」を行いました。コロナ感染対策として社会的距離を確保し、来校時には検温を行いました。また、Z00Mを使用してご家庭からも参加できるようにしました。本来4月に実施するはずのものが今日まで伸びたことにPTA会長や代議員の方々も心を痛めておられたので実施できてよかったです。
初めに私から今年度の学校教育方針を話し、その後教務主任から年間予定等を話しました。
その後、バトンをPTAの方に渡し「PTA総会」を行いました。PTA会長のあいさつに続き、学校運営委員長からもお話がありました。司会も含め代議員のみなさまにはご協力ありがとうございました。質疑応答では今後の学校運営に関する貴重なご意見をいただきました。
ありがとうございました。
8月25日(火)に2学期始業式を無事に行うことができました。「社会的距離の確保」のレベルが第2段階に引き上げられている中、児童生徒の安全を確保し防疫体制を整えて実施しました。この夏に1名の転入生と新型コロナ感染症対応のため韓国に戻れなかった2名の児童も無事釜山に戻ることができて、36名の児童生徒で2学期を迎えました。
式の初めに転入生の紹介がありました。本人はすごく緊張していましたが、式が終わるころには笑顔で「この学校でやっていけそう」と話してくれました。始業式の後は運動会に向けての結団式を行いました。今年のスローガンは、「力と笑顔を大切に、コロナにも打ち勝つ団結力を」をです。このスローガンは児童生徒会の子どもたちが考えてくれました。ただ、残念なのは今年の運動会は、新型コロナ感染症対応のため児童生徒、教職員のみでの開催になります。保護者の方の声援を楽しみにしている子どもたちや、子どもの頑張っている姿を参観したい保護者のみなさまには残念な結果になりましたが、ご理解いただければと思います。その時の様子はビデオ等で見ていただけるようにしたいと思います。
この先、韓国内の新型コロナウイルスの感染状況がどのようになるのか未知数であり、その関係で予定していた学校行事もどのようになるのかわからない部分もありますが、子どもたちの安全を確保して2学期を乗り切りたいと思います。
本日(24日)釜山日本人学校1学期終業式を行いました。年度当初は17日(金)に行うはずでしたが、「新型コロナウイルス感染症」の影響でできなかった授業確保のために1週間授業日を増やしたので、今日になりました。
1時間目はみんなで講堂を掃除しました。小学校1年生の子どもたちが雑巾を絞って床をきれいに拭いてくれました。
2時間目は「終業式」を行いました。初めに今年赴任した玉置先生と私が着任の挨拶をして、そのあと学年代表の子どもが1学期を振り返っての作文を発表してくれました。そのあと私が話をしました。子どもたちには「友達の良いところ見つけてほしいことやみんなで生活するためにはどういうことに気をつければよいか」などを話しました。子どもたちは静かにそして真剣に話を聞いてくれていたと思います。最後に2学期の始業式に全員が無事で笑顔で再会できるように話しました。
20日(月)に「韓日親善協会」にご挨拶に伺いました。私は初めての訪問でしたが、親善協会の朴 会長さまや、多くの会員の方々と楽しく歓談しました。朴 会長は日本語がとても上手でしたので、「どこで日本語を勉強されたのですか?」とお尋ねしたところ、独学で学んだとお聞きして驚きました。どの方も日本に対して好意的で本当に楽しい時間を過ごすことができました。
会の最後に「学校で使ってください。」とマスクや消毒液をたくさんいただきました。釜山に来て、現地の方からの心温まる行為に私が日本に帰国したら今度は逆の立場で恩返しがしたいと思いました。 国と国との関係もこのような温かい交流ができればと思っています。
令和2年度は「新型コロナウイルス」という嵐の中でのスタートになりました。
当初は4月7日に私を含め派遣教員が赴任し、13日に着任式・始業式、14日に入学式を行う予定でした。ところが「新型コロナウイルス」が猛威を振るい、すべての行事が見直しを迫られることになりました。現在担任の先生から毎朝オンラインで児童生徒たちに連絡を取っています。「着任式・入学式・始業式」については23日(木)にオンライン映像で配信することになりました。私を含めどの先生にとっても初めての経験です。今現在釜山日本人学校に勤務している先生方が遅くまで時間を割いて編集してくれました。限られた時間の中での編集なので、もしかしたら不具合が生じたり先生からのメッセージがうまく伝わらなかったりするかもしれません。また、24日(金)からはオンライン授業が始まります。これも初めての取り組みで不安な部分がありますが、PTAや学校運営委員会、日本人会、総領事館の方々にご協力いただき、オンライン授業に向けてのハード面、ソフト面でサポートしていただいています。心から感謝申し上げます。
このような状況では今まで経験したこのないような問題が起こってきます。このような時に「新型コロナウイルスさえなかったら」と仮定の話をしても仕方がありません。今何ができるかということにみんなが知恵を出し合い、協力して立ち向かうことが大切です。児童生徒たちも登校できずにストレスが溜まっていると思います。
また、日本国内から戻ってこられていない児童生徒もいます。日本国内では非常事態宣言が出され、人と人との接触をできる限り避ける努力をしています。釜山の状況は日本国内に比べ落ち着いているようですが、それでも「新型コロナウイルス」が発生する以前のような状況ではありません。釜山日本人学校として今できることに最善の努力をいたしますが、それでも児童生徒のみなさんや保護者のみなさまに十分満足していただけないこともあるかもしれません。しばらくの間みなさまにはご不便・ご心配をおかけしますが、本校の取り組みにご理解・ご協力賜りますようお願いいたします。
令和2年4月 釜山日本人学校 校長 原野 利之
お礼
教職生活40年間の最後の3年間を歴史ある釜山日本人学校にて勤務できたことを光栄に思います。ご承知のとおり、釜山日本人学校は1975年(昭和50年)に開校した文部科学省(当時文部省)に認可された在外教育施設です。当時、ソウルには日本企業駐在員同伴子女のためにソウル日本人学校がすでに開校していました。一方、釜山には日本人学校がなく、日本企業の皆様はお子様の教育に不安を抱えていました。そのなかで、当時の釜山日本人会長 松下敏郎氏(日本航空)が中心となり、外務省への陳情を根気強く続け、1975年1月に開校承認を得ました。同年10月1日に、小学部10名、中学部1名を迎え開校式が行われました。まもなく誕生後半世紀を迎えようとする世界95校の日本人学校、約200校の補習授業校のなかの大切な1校です。これらのことをもっと具体的に、卒業式、修了式、離任式でお伝えするのが、校長としての私の最後の務めと思い準備を進めておりました。まさか、卒業式まで実施できなくなり、学校だより「広安里」3月号の最終原稿を日本のホテルで書くことになるとは、つい数日前まで予想もしていなかったことでした。臨時休校が更に延期となってしまいましたが、学校運営委員の皆様や教職員とともに知恵を絞り、卒業式だけは今できるベストのかたちでやり遂げようとさまざまな試みを準備していたことが遥かに遠い過去のように感じられます。
卒業生の皆さん、「ご卒業おめでとうございます」
日本人にとって特別な人生の節目である卒業式を行ってあげられず、卒業式を主宰する校長として心が痛みました。中学部卒業生3名のうち2名は日本に高校受検に行ったまま、釜山に戻れない状況になりました。小学部卒業生5名のうち1名はすでに本帰国しました。卒業生がそろうのは不可能な状態になってしまいました。
初めて日韓両国の国歌を斉唱する卒業式、
保護者有志の皆さんのバイオリン等生演奏で入場する卒業式、
小学部「卒業生のことば」、中学部「答辞」の両方がある卒業式、
そして、保護者の皆様企画のピザモールでの「卒業を祝う会」がある卒業式のはずでした。
思い起こすと果てしなく悔しさがこみ上げてきます。でも、一番悔しかったのは卒業生の皆さん、ご家族の皆様でしょう。校長として申し訳ない限りです。今遭遇しているのは、人間の英知を超えた存在との戦いかもしれません。卒業生の皆さんには、その危機を乗り越え、更なる成長の糧としてくれることを期待します。
在校生の皆さんは長期間の臨時休校期間をよく頑張ってくれました。釜山日本人学校は2月24日からの臨時休校が続きました。そのまま、修了式を行うはずだった3月13日を迎えてしまいました。毎朝9時からの担任の先生からのTV電話に元気に答えてくれている姿に、日々ほっとしていました。皆さんの笑顔に、先生たちの方が救われていました。在校生も、現在いろいろな場所に分かれてしまっています。4月の始業式のときに、先生たちにその素敵な笑顔を見せてくれることを期待しています。
保護者の皆様、PTA役員の皆様、三年間私の拙い学校経営を側面から圧倒的なパワーで支えてくださりありがとうございました。保護者の皆様のお人柄がそのまま子どもたちの仲の良さや思いやりに反映していました。これは、教育上何よりも有難いことでした。PTA役員の皆様には、いつも学校を明るく支えていただきました。運動会、PTAバザー、PTAサイレントオークションの運営等を拝見しながら、釜山日本人学校保護者の皆様の識見の高さや国際性に敬服しておりました。新校長にも引き続きお力添えをよろしくお願いいたします。
釜山日本人学校運営委員の皆様、皆様からの熱烈なご支援があればこそ、私は任期満了できました。私に続き新校長にも引き続き経営面でのご指導ご支援をよろしくお願いいたします。
在釜山日本国総領事館の皆様、子どもたちの安全と安心確保のために毎年多くのご厚情を賜り、心から感謝申し上げます。また、物的側面に加えて、丸山浩平総領事ご自身による特別授業、辛ユンチャン様とNHKクルーの皆様の学校訪問の調整、サッカー日本代表との交流の調整等、子どもたちの心的側面にもご支援くださり感謝申し上げます。
釜山広域市教育庁(キム ソクチュン教育監)にもご配慮いただいておりました。先の臨時休業期間には、管轄外の本校にも子どもたちのためのマスクや消毒液を持参してくださいました。本校への配慮や支援を話題にしてくださった総領事館のご高配にも改めて感謝申し上げます。
芙蓉会釜山本部、そして釜山韓日親善協会、釜山韓日文化交流協会、YMIS(青少年多文化国際奉仕団)、素木会、さらに釜山大学、釜慶大学、釜山外国語大学、韓国海洋大学はじめ本校の教育活動を支えてくださっているすべての皆様に感謝申し上げます。
紙面の関係で詳しく載せることができませんでしたが、日本企業の皆様、韓国企業の皆様、そして日本からお越しいただいた数多くの大学生ボランティアの皆さん、沢柳企画様はじめパフォーマーの皆様、子どもたちへのご厚情をどうか引き続きお願いします。
最後に、波乱の令和元年度の教育活動を担ってくれた本校職員に感謝いたします。文部科学省派遣教員7名、非常勤講師6名、ボランティア講師1名、警備員(用務員兼任)1名、リエゾンオフィサー1名。このうち一人でもかけていたら、本年度の学校運営は成り立たなかったでしょう。すべてのスタッフの頑張りに心から敬意を表します。釜山日本人学校を支えてくれてありがとう。これからも力を貸してください。
私たちは、献身的に子どもたちを守ってくれる現地スタッフに出会えて幸せでした。
皆様のご健勝と、釜山日本人学校の益々のご発展を祈念し、お礼のあいさつといたします。
令和2年3月13日
釜山日本人学校 校長 長 信宏
釜山日本人学校児童生徒の皆さん、
「おはようございます」
今日は、担任の先生に代わって校長先生が連絡しています。
今日(3月1日)で臨時休校予定期間の半分が過ぎました。
平日は、担任の先生からTV電話で、健康観察や学習内容の連絡がありましたね。
困ったことや心配なことがあったら、TV電話の時に伝えてください。
皆さんのことですから、しっかりがんばってくれていると思います。
お家では、お父さんやお母さんのお手伝いをよろしくお願いします。
受検のために帰国している中学3年生はまもなく本番です。
混乱の中の移動は大変だったと思います。
本校で学んだことを自信をもって表現してください。
釜山日本人学校保護者の皆様、
大変ご不自由をおかけしております。
大邱市を中心に新型コロナウィルス感染症の拡散は続いております。
一方、日本では、全国の小中高校などに対して原則来年4月初めまでの一斉休校が要請されました。各自治体がそれぞれの実態に応じた対応に追われているところです。
アジアだけでなくヨーロッパや中東の日本人学校でも臨時休校を余儀なくされている学校があります。さらに、臨時休校でなくても、日本から帰ってきた教職員や児童生徒は、学校の中に最低2週間は入校できない日本人学校も散見されはじめました。
春休みに一時帰国等を予定されていたご家庭にとりましては、何とも判断の難しい状況になったと存じます。判断の際は、必ず最新の情報を確認されてください。
世界中が経験のない事態に巻き込まれています。もうしばらく、お子様の安全安心につきまして、細心の注意を払っていただくようお願いいたします。
2月14日、釜山国際高校からジョン ギョンスン校長、キム ヒョングウ教頭、キム ギルソン先生のお三方が本校を訪問してくださいました。今回の訪問には在釜山日本国総領事館の鎌田領事にもいっしょにご対応頂きました。釜山国際高校は、特別目的高校として設置された学校で、外国語や国際政治を学ぶ授業を特設した教育課程が認められています。釜山広域市において文系トップの高校で、世界レベルで活躍する人材の育成を目指す高校です。筑波大学附属駒場高校をはじめ、日本のトップレベルの高校と交流を行っておられます。
本校には今までも、日本語授業担当のキム ギルソン先生の引率で日本語を専攻している生徒達が多数訪れ、日本人学校の児童生徒たちと一緒に授業を受けたり、お弁当を食べたりと、交流が行われていました。
今回はさらに、ジョン ギョンスン校長、キム ヒョングウ教頭にもお越し頂き、本校の実態を直接見て頂く中で、忌憚のない意見交換や情報交換を行うことができました。今後、子どもたちの交流に加えて、教員間での授業交流等の可能性の高まりを感じ、期待が大きく膨らんだところです。
今回の学校間の交流の条件整備をしていただいた在釜山日本国総領事館及び釜山広域市教育庁の皆様に厚く感謝申し上げます。
※写真左から 鎌田領事・キム ギルソン先生・キム ヒョングウ教頭・長・ジョン ギョンスン校長
1月16日午前、新年お楽しみ会が開催されました。
前半は福岡からお越し頂いた沢柳企画様による公演、後半はPTA主催の餅つきでした。
例年と違い、今回の公演は地元釜山の「へオリ芸術団」による賑やかな踊りでスタートしました。その後、龍さんによる大道芸、やしまひろみさんによる音楽健康教室が開催されました。龍さんの大道芸には子どもたちや保護者の皆様が引っ張り出され、笑いが止まらない時間が続きました。ベテランのやしまさんの健康体操には、皆さん真剣に取り組んでいました。
沢柳則明社長にお聞きすると、釜山との関わりは1985年に遡るそうです。日本の歌を公の場では歌えない中、在釜山日本国総領事館講堂で開催したのが始まりとのことです。その後、慶州ナザレ園、芙蓉会釜山支部への支援を続けられ、会場が日本人学校に移ったとのことです。当初は2年に一回の訪問でしたが、日本人学校側からの熱い要望により、毎年の開催に至り、毎年無償で福岡から飛んできてくださっています。
沢柳企画様、保護者の皆様、子どもたちが笑顔いっぱいになる「お年玉」をお贈りいただき、ありがとうございました。
1月13日の4時間目の時間帯に、小学部5年生3名は釜山MBC放送局を見学させて頂きました。
テレビ放送については、副調整室等でニュース番組をコントロールする部分をオク ポンギ ディレクターから詳しい説明を頂きました。子どもたちは、本物のテレビニュースのスタジオに立たせて頂きました。
ラジオ放送については、実際に12時のニュースを読み上げている場面を見学できました。
スタジオの窓のタイマーが「00:00」となる瞬間に、アナウンサーがニュースを読み終える姿を、子どもたちは尊敬のまなざしで拝見していました。アナウンサー兼ラジオマネージャーのパク ギホン 様はわざわざスタジオの外に出てきてくださり、私たちにお声かけくださいました。
MBC放送局の皆様のご高配に厚く感謝申し上げます。
児童生徒の皆さん、明けましておめでとうございます。
今朝学校に来て、すべての教室のドアと窓が新しくなっていることに、皆さんが驚いていることが印象的でした。関係機関の皆さんや冬休み中工事のために毎日学校に来てくれた朴さんに感謝してほしいと思います。
今年の新年は、元号が「令和」になって初めてのお正月でした。
1月1日のことを元日といいます。そして、1月1日の朝のことを元旦といいます。皆さん、元旦は何をしていましたか。お雑煮をつくるお手伝い、家族で初日の出を拝んだ等、いろいろな過ごし方があったと思います。
「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。1年間の目標や計画は、そのスタートである1月1日の朝に立てましょうという意味です。皆さん、元旦にしっかり今年の目標や計画を立てましたか。まだの人は、「松の内」と呼ばれる1月前半の内に、目標や計画を確認しましょう。
今年の、日本全体の共通の目標は「東京オリンピック パラリンピックの成功」です。7月24日にオリンピック開会式、パラリンピック閉会式が9月6日です。約一ヶ月半、世界トップアスリート達の熱い戦いが続きます。1964年に続き、2回目の東京での開催です。また、一昨年の韓国ピョンチャンでの冬季オリンピックに続き、2大会連続のアジアでのオリンピック開催となります。ピョンチャンオリンピックを応援したように、今度は、韓国の皆さんといっしょに東京オリンピック パラリンピックを応援できたらいいなと思います。
さて、中学3年生は早速、受験本番です。早い人はあと4日後、1月12日に最初の入学試験を迎えます。3月12日の卒業式直前まで、入学試験が続きます。中学3年生は進路決定の時期はそれぞれ異なることとなりますが、「受験は団体戦」との気持ちを最後まで持ち続け、お互い励まし合いながら乗り切ってほしいと思います。
小1から中2の皆さん。3学期は皆さんが中心となって、学校を引っ張っていくことになります。3学期は短いです。一日一日を悔いのないように、自分の気持ちに正直に、明るく正しくたくましく過ごすことを祈念して、第3学期始業式のあいさつといたします。
明けましておめでとうございます。
元旦の広安里ビーチと広安大橋上には、冷たく澄んだ空気の中で、例年以上に多くの人々が初日の出を拝んでいる姿が見られました。
昨年中は、多くの皆様から釜山日本人学校の子どもたちのために貴重なご指導ご支援をいただき、感謝申し上げます。
世界に100校近くある日本人学校の中で、規模は小さな学校ですが、支援に訪れてくださる方々の数、子どもが直接触れあった方々の数は世界トップクラスであると思われます。
今年も3学期開始直後の1月13日からの約2週間、群馬大学から2名の学生がインターンシップに訪れてくれます。また、1月15日の新年お楽しみ会には、福岡の沢柳企画様が公演を主催してくださいます。これらの企画のほとんどは、相手方の善意で行って頂いております。学校関係者としては、その善意に感謝あるのみです。
令和2年も、児童生徒、保護者の皆様、学校教職員が一体となり、子どもたちにとって誇れる学校づくり、皆様にとって訪れたい魅力ある学校づくりを更に推進する所存です。
本年も引き続き、ご指導ご支援のほどよろしくお願いいたします。