本日8月28日から、釜山日本人学校は第2学期の教育活動を開始しました。1学期同様、関係機関の皆様、地域の皆様、保護者の皆様にはご協力ご支援をお願い致します。2学期も引き続きよろしくお願い致します。
本日の始業式では、子どもたちに以下の内容を話しました。
皆さん、おはようございます。
先週、韓国の方々が集まる会議に出席しました。会議に出席している方のなかの韓国人の方お一人が、釜山日本人学校の校歌を口ずさみながら、「運動会を楽しみにしています」とおっしゃってくださいました。今、始業式で皆さんの校歌を歌う姿を見ながら、その言葉を思い出しました。今歌った校歌を、運動会でもしっかり披露してください。
それでは、釜山日本人学校第2学期始業式にあたり、校長先生からお話しをします。
ここに夏休み中の7月31日の西日本新聞があります。この新聞に釜山日本人学校についての記事が掲載されました。西日本新聞は、釜山のすぐ向こう、福岡県を中心とした九州・山口エリアで発行されている新聞です。掲載された記事の一部を紹介します。
韓国・釜山市で暮らす小中学生が学ぶ「釜山日本人学校」が、児童・生徒数の減少に苦慮している。企業駐在員の減少が背景にある。同校は日本の標準的な授業時間を上回る質の高い授業を、少ない教員をやりくりしながら行っており、入学希望者の掘り起こしを急いでいる。
観光客でにぎわう広安里(クァンアルリ)海水浴場そばの好立地に、校舎はある。授業を終えた子どもたちが、海辺を見渡せる道路から送迎バスに乗り込む。少人数のため、子どもの理解度に応じて丁寧に指導ができる。さらに、授業は原則1日7時間(低学年や曜日によって5時間の日もある)。5~6時間が基本の日本国内と比べ、小学生で年間約100時間、中学生で同35時間長い。学校の特徴を出すため、3年前から7時間制を導入。小中またいで授業を掛け持ちする教員もこの間、必死に努力を続けてきた。少人数だと部活動ができないなどデメリットもあるが「子どもが学校を面白いと話してくれている」と評価する保護者の声がある。
同校は、駐在家族の教育環境を確保するため、釜山日本人会が1975年に開校。児童・生徒数は5年前には、ピーク時に迫る51人となったが、その後減っている。釜山市内で暮らす日本人は少なくとも1200人。両親のどちらかが日本人で日本国籍も持つ子どもも入学対象になるため、古村哲夫PTA会長らが、韓国人男性と結婚した日本人女性の集まりなどで、学校に関心を持ってもらうための呼び掛けを始めている。今年からホームページを充実させた効果もあり、体験入学などの問い合わせも毎月寄せられている。日本人会の宇佐美祐一・学校運営委員長は「教育環境は海外で暮らす日本人に最も重要だ。子どもたちを広く受け入れられる対策に取り組んでいきたい」と話している。(一部要約)
なお、この記事全文は学校のホームページで見ることができます。記事を書いてくださった新聞記者の竹次稔さんは、1学期に何回も学校を訪れてくださいました。皆さんや先生たちが授業に行事に真剣に取り組んでいる姿を見て、何か皆さんの役に立ちたいとおしゃってくださっていました。結果、このような新聞記事を書いてくださいました。インターネット上でもかなり上位で注目されたと聞いています。この他にも、たくさんの方々が皆さんを応援してくださっています。
2学期には、釜山日本人会と共催の運動会、PTA主催のバザーなど、1学期以上に多くのお客さんを招いての行事が続きます。応援してくださっている皆さんに感謝の気持ちを伝えるためにも、これからの授業、そして練習や準備に、しっかり取り組んでください。そして、皆さん自身が「明るく・正しく・たくましく」しっかり成長してください。
2学期の皆さんの更なる成長を期待して、始業式のあいさつとします。