令和2年度 「着任式・入学式・始業式」

 令和2年度は「新型コロナウイルス」という嵐の中でのスタートになりました。
 当初は4月7日に私を含め派遣教員が赴任し、13日に着任式・始業式、14日に入学式を行う予定でした。ところが「新型コロナウイルス」が猛威を振るい、すべての行事が見直しを迫られることになりました。現在担任の先生から毎朝オンラインで児童生徒たちに連絡を取っています。「着任式・入学式・始業式」については23日(木)にオンライン映像で配信することになりました。私を含めどの先生にとっても初めての経験です。今現在釜山日本人学校に勤務している先生方が遅くまで時間を割いて編集してくれました。限られた時間の中での編集なので、もしかしたら不具合が生じたり先生からのメッセージがうまく伝わらなかったりするかもしれません。また、24日(金)からはオンライン授業が始まります。これも初めての取り組みで不安な部分がありますが、PTAや学校運営委員会、日本人会、総領事館の方々にご協力いただき、オンライン授業に向けてのハード面、ソフト面でサポートしていただいています。心から感謝申し上げます。
 このような状況では今まで経験したこのないような問題が起こってきます。このような時に「新型コロナウイルスさえなかったら」と仮定の話をしても仕方がありません。今何ができるかということにみんなが知恵を出し合い、協力して立ち向かうことが大切です。児童生徒たちも登校できずにストレスが溜まっていると思います。
 また、日本国内から戻ってこられていない児童生徒もいます。日本国内では非常事態宣言が出され、人と人との接触をできる限り避ける努力をしています。釜山の状況は日本国内に比べ落ち着いているようですが、それでも「新型コロナウイルス」が発生する以前のような状況ではありません。釜山日本人学校として今できることに最善の努力をいたしますが、それでも児童生徒のみなさんや保護者のみなさまに十分満足していただけないこともあるかもしれません。しばらくの間みなさまにはご不便・ご心配をおかけしますが、本校の取り組みにご理解・ご協力賜りますようお願いいたします。

 令和2年4月 釜山日本人学校 校長  原野 利之
2020年04月22日