釜山国際映画祭

先週の木曜日(10月4日)から、学校から車で約10分の映画の殿堂をメイン会場に、第23回釜山国際映画祭が開催されています。今年は、開会式で音楽家の坂本龍一氏が「今年のアジア映画人賞」の表彰を受けました。「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」そして今回上映された日韓中合作の「マイ ティラノ」はじめとする功績に対して贈られた賞とのことです。レッドカーペットを錚々たるスター・監督・プロデューサーが大歓声の中を歩んだ直後、急におとずれた静寂の中での坂本氏の約10分のピアノソロ演奏は圧巻でした。

また、開会式には、坂本氏以外にも、日本からの映画関係者が多数参加し、韓国のマスコミに大きく取り上げられています。日本映画の人気はとても高く、入場券はほとんど売り切れで手に入りません。

 

日本人学校のすぐ近くで、アジア最大級の映画祭が開かれ、そこで日本関係者が高く評価されているのは、嬉しい限りです。子どもたちにとっても、大きな刺激となっていることが感じられるこの頃です。

2018年10月11日

岡部友さん来校

先週の金曜日(9月28日)、プロフィットネストレーナーの岡部友さんにお越しいただき、体育特別授業を実施していただきました。岡部友さんが学校の玄関に入られた瞬間から、校内が華やかな雰囲気に包まれました。岡部さんをお待ちしていた子どもたちはもちろん、保護者の皆様の表情も柔らかな笑顔が一気に増えたことがとても印象的でした。

特別授業の様子は本ホームページ「ニュース」にあるとおりです。実は、特別授業の終わった後も、子どもたちとの写真撮影やサインに応じてくださり、申し訳ないくらい一人一人に丁寧な心遣いをいただき、厚く感謝申し上げます。

寄贈いただいた著書「筋トレが折れない私をつくる」にありますように、子どもたちに「前の自分より少しずつ良くなっていること」「目標や目的に他者が入っていない」ことを実感させていただいた特別授業でした。

岡部友さんが子どもたちの心と身体に残していただいた「折れない私」の芽を、私たち釜山日本人学校教職員全員で大切に育てていきます。

ハードスケジュールの中にお越しいただき、本当にありがとうございました。

釜山日本人学校一同、ますますのご活躍を期待し応援しております。

 

2018年10月02日

東京学芸大学生来校

今週の月曜日(9月3日)、東京学芸大学多文化共生コースの大学2年生6人が本校を訪れました。1時間目に本校概要等の説明を受けた後、2時間目から4時間目の授業に入り、そして昼食の時間まで、子どもたちと過ごしてくれました。以下は、学生さん達からいただいた感想等の一部です。近い将来、日本国内そして在外教育施設で活躍されるようになったとき、釜山日本人学校での経験が役立てば幸いです。

 

Aさん

少人数ならではのよさがたくさん感じられた見学でした。生徒も先生も全校生徒の顔と名前を知っていて、誕生日の子がいるクラスに全員で行ってお祝いしたり、すれ違った先生が学年関係なく生徒に声をかけていたりしたのが印象的でした。授業でも、日本の小学校よりも学級の人数が少なく一人あたりに目を向けられる時間が長いのがいいなと思いました。一方で、少人数ならではの大変さも感じました。先生方は空きコマなく授業をされていて、その合間に宿題のチェックや事務作業をされていて、とても忙しそうでした。

大規模日本人学校と違い、現地校との交流や、総合的な学習の時間を用いての韓国語の授業が、日本人学校の良さを活かしていてせっかく韓国に来ているならという保護者の意向に学校側が叶えられているのが良いなと感じました。

 

Bさん

音楽の授業で和太鼓を取り入れてることが、少人数ならでは。和太鼓は楽譜がないため、前年の子が指導の中心となっていた。和太鼓の「鼓動」が佐渡にあり、彼らのVTRはYouTube等でみれるため、ぜひ一度生徒達にみてほしい。校門の開閉など、セキュリティがしっかりしている。ただ、他校ほどではないと感じた。他校では警備員常在であり、また狙われないためにスクールバスの時間を不定期にしていた。給食は無く、基本お弁当だと知った。親と先生との距離も近く、生徒の発達を見守る上でとてもいい。釜山日本人学校は、他の現地校との交流があったりして、現地の子供達との関わりがある。

生徒1人当たりに対しての頭数は充分かもしれないが、業務に対して先生の数があまりにも少ない。頭数を増やすか、業務を縮小するかしなければならない。韓国のみならず、世界にある日本人学校で言えることだが、日本人学校の学費をもっと安くしたい。ダイアンドモンドブリッジにも近く、立地が最高。誕生日を全校生徒で祝う習慣や、生徒の出身地ボードなど、少人数を生かした企画が多く、全校生徒皆の繋がりが強いのがいいと思った。アットホームな空気感。

(○○ちゃんの先生へ:素敵なプログラムを組んでいただき、ありがとうございます。貴重な機会となり、この経験や感じたことを、次に繋げていけるよう努めます。これは、現地にいらっしゃる、○○ちゃんや先生のご協力なしには経験できません。本当にありがとうございます。私も、もっと人とのつながりを大切に生きたいと強く感じました。また、釜山に来たいと思います。)

 

Cさん

実際に授業を見学して、日本の公立学校との違いなどを発見できたのは非常に貴重な経験でした。ありがとうございました。その違いの中で、特に印象的だったのは、少人数を活かした教育でした。私は、英語(中1)と国語(小3)の授業に入りましたが、どちらも生徒一人ひとりに発表や意見表明の機会があり、さらにその意見一つ一つを先生が拾うことができていて、少人数ならではで素晴らしいと思いました。しかし、少人数故に大勢の前に立って発表するという機会はあまりなく、それを補うために英語の暗唱発表があると伺いました。ほとんどの生徒が日本に帰国するということで、日本の公立学校に戻った時も想定されていて良いと思いました。こういった少人数制は、先生の負担が大きいとは思いますが、個々の生徒をフォローするという点では、今後日本で教師になる上で参考にしたいです。

また、生徒の英語のレベルが日本の同学年のそれよりもかなり高く驚きましたが、その差が生じる要因などを探求してみたいと思いました。そういった高い英語レベル、外国に住んでいるということを強みに生徒たちは今後の人生を生きていけるのではないかと改めて思いました。

 

Dさん

大規模日本人学校に行ったことがある。もちろん現地語の授業が週一回あるとか、現地校との交流はあるものの、かなり閉鎖的な空間であったし、日本よりも日本らしい学校であった。一方、釜山日本人学校は少人数であるので柔軟性があり、対外的な交流、釜山にあるという特性を生かした交流が多くあると伺った。確かに、職員室への入り方など、かなり日本らしいと感じる点もあったが、日本における先生と児童生徒間の距離のある雰囲気が一切なく、アットホームな雰囲気だった。日本人学校は児童生徒の出入りが激しいが、私たちをすぐに歓迎してくれたように、新しい児童生徒が来ても安心して通える環境であると感じた。

もちろん先生の数も少人数であるのでかなり負担が大きいのは感じた。専門外の教科の指導を始めとして、最大で3年しかいられないので慣れる前に異動になってしまう、また、道徳などの教科もあるため、授業準備の時間や課外活動の準備など、かなり忙しそうであった。今回、道徳の授業も参加させていただいたのだが、よく知った先生、友達とやるからか、児童に若干の気恥ずかしさが見られた。少人数の教室では学べないことも題材として取り上げなければいけないので、なかなか授業構成も大変だと感じた。私は1学年100人以上いる学校でしか過ごしたことがないので、1学年数人しかいない日本にある小規模校の実態についても興味をもった。

 

Eさん

今回訪れたプサン日本人学校は、以前行かせて頂いたアジアの補習授業校に似たものを感じた。どちらも小中一貫で全校生徒は40名前後、教師の数が足りていないという共通の課題もあった。この補習授業校では、その課題への対策として、親が教師となり、個人で製作した教科書を用いて勉強しており、日本の公立校におけるPTAが大きく学校の運営に干渉しているという状況だった。ただ、日本人学校は一条校に準ずる扱いの学校であるため、教科書は検定済みのものでないといけないし、教師は教員免許が必須なので、教員不足を保護者で補うことは出来ない。

そのため、教師をより募集する他にその問題を解決する方法はないと考えられる。日本国内でも教員不足が問題視されている今、文部科学省が行っている、大学の教員養成課程の削減は行われるべきではないと考えた。

この問題は、国の財政面において、教育界のみの問題ではないだろう。教育面にかける費用を減らすことには反対だ、と今回改めて思ったし、現地の教員不足は想像以上に深刻であるとわかった。

 

Fさん

・私にとっても貴重な体験となりました。

・日本人学校を目指して、教員免許の取得に頑張りたいと思いました。

2018年09月06日

先生たちの自由研究

本ホームページ「ニュース」にありますように、8月27日から第2学期が始まりました。課題であったトイレも全面改修され、残暑の中にも気持ち良い学校生活を送れております。関係の皆様のご尽力に心から感謝申し上げます。

さて、子どもたちの自由研究のいくつかが校内に展示されておりますが、先生たちも夏季休業期間に普段はできない自由研究(校外研修)を体験することができました。7月23日には、先生たちと民楽小学校のサマースクールを見学に行きました。民楽小学校とは毎年文化交流会を続けているわけですが、授業を見る機会はなかなかありませんでした。今回、ジョン・ムンス校長の計らいで、民楽小学校サマースクール(三日間)の第1日を参観させていただきました。

ジョン校長に最初に案内されたのは算数の授業でした。授業を行っているのは民楽小学校の先生、受けているのは希望者の中から抽選で選ばれた15人ほどの児童でした。いわゆる「補充的な」授業ではなく、グループを編成し、数学的思考を必要とするゲームに興じるというプログラムでした。まず、算数を好きになるということに主眼がおかれていると感じられました。国語(韓国語)の授業では、指導者が釜山教育大学の学生でした。教育実習の一部という意味合いもあるとのことでした。新鮮な緊張感のある雰囲気でした。英語の授業は、English Zone と呼ばれる特別な空間(2教室あり)で行われていました。English Zoneと書かれたゲートをくぐると世界地図や世界の時間の掲示や装飾など、英語を使う(話す・読む等)雰囲気が醸し出されていました。これらの施設や掲示などは教員の手作りではなくこの施設に300万円の予算がつき、その予算でリフォームされたそうです。もちろん、ネイティブスピーカーも専属で配置されていました。このことからも韓国の英語教育に対する積極さがうかがえました。

他にも、最先端のレーザーカッターが設置された技術室、ピアノ個別レッスン室が4部屋併設された音楽室等、釜山市の教育環境充実への熱意に驚かされ続けの自由研究(校外研修)となりました。規模は大きく異なりますが、本校も小規模校なりの充実を図りたいと、職員一同決意を新たにさせられました。

東ヨーロッパ視察を直前に控えながら、2時間近く対応いただいた民楽小学校 ジョン・ムンス校長に厚くお礼申し上げます。

 

2018年09月04日

第2回 学校説明会のお礼

二週間前の高校説明会に続いて、今年度2回目の学校説明会が、今週月曜日(6月25日)に開催されました。今回は、早稲田大学系属早稲田渋谷シンガポール校入試広報部長 倉橋友住様に本校にお越しいただきました。前回は日本の帰国子女受け入れ校、今回は海外にある私立在外教育施設(高校)による説明会となりました。

倉橋様は、アジア地区を中心に、多い時は一年間に約30校の日本人学校等に出かけて学校説明会を行っておられるとのことでした。その多くが、大規模・中規模校であるわけですが、今回は無理を承知で、小規模校である本校からご相談したところ、来校を快諾いただきました。

すばらしい校舎や寮、そして活気あふれる高校生の写真を交えた倉橋様の説明に、小学5・6年生と中学生たちは熱心に聞き入っていました。学校の説明に加えて、2020年度からの大学入試改革、それにともなう高校入試等の変容にも触れてくださいました。「答えがひとつでないこと」「自分で考えること」「文章で書けること」等の示唆は、子どもたちだけでなく、保護者の皆様にも強烈に印象付けられたようでした。

ハードスケジュールの中を、ソウルと釜山を日帰りでお越しいただきました。また、説明会だけでなく、私たち教員にも、帰りのKTXの時刻ぎりぎりまで多くの情報を提供いただきました。ご高配に心から感謝申し上げます。

2018年06月28日

慶州ナザレ園訪問

釜山日本人学校にとって、ナザレ園訪問は最も大切な行事のひとつです。今年は、先週末の金曜日、子どもたち38名とともに、慶州(キョンジュ)のナザレ園を訪問しました。

ナザレ園は、太平洋戦争や朝鮮戦争の混乱のなかで、日本への帰国の機会を失った日本人女性を保護・支援するためにつくられた施設です。園長の宋美虎(ソン・ミホ)先生からお聞きした話では、かつてこの施設から147名の方々が日本に帰国されたそうです。ただ、皆さんご高齢となり、この35年間は帰国した方はおられず、終の棲家としての役割が高くなっています。日本人学校の子どもたちの発表を見るために、日本人女性だけでなく、同じ敷地内にある施設で生活している韓国人高齢者の皆さん、そのお世話をしているスタッフの皆さんが会場の席が足りなくなるほど集まってくださいました。

また、芙蓉会釜山本部の國田房子会長も例年通り、東采(トンネ)のご自宅から応援に駆けつけてくださいました。芙蓉会とは、太平洋戦争前後に朝鮮人男性と結婚し、朝鮮(韓国)に移り住んだ日本人女性の皆さんの会です。今年104歳の國田房子さんは、数十年間、会長として芙蓉会釜山本部を引っ張っておられます。その傍ら、日本人学校の入学式・運動会・バザー・新年お楽しみ会・卒業式には必ず足を運んでくださいます。子どもたちにとっては、韓国の偉大なハルモニ(おばあさん)です。1944年に玄界灘を越えて韓国に渡られて以降多くの苦労に遭遇されたはずです。でも、その中で7人のお子さんの子育てに加え、韓国内の家族も友達もいない日本人女性を探しては支援してこられました。私たち教職員や子どもたちにもいつも満面の笑みで接してくださいます。そのお人柄、スケールの大きさには圧倒させられます。今回も、ナザレ園に暮らす旧知の皆さんと久しぶりの再会を喜びながら、子どもたちの発表にエールを送ってくださいました。

現在、釜山日本人学校では、日韓両方を行き来しながら仕事される保護者が増え、当たり前のように同じ教室で、日本国籍・二重国籍・韓国籍の子どもたちが学んでいます。この子どもたちが、更に日韓の架け橋となるようとの思いが強まるナザレ園訪問でした。

2018年06月25日

高校説明会のお礼

今週月曜日(6月11日)、宮城学院中高等学校国際教育アドバイザーと日本航空高等学校理事長補佐を務めておられる清水雅巳氏にお越しいただきました。中学部生徒と小中の保護者の皆様に、高校側からの求める生徒像等についてお話しいただきました。

講演後、私にとりましても懐かしく貴重なお話を多々うかがうことができました。清水氏がニューヨーク勤務時代のお話、大学の入試室勤務時代のお話、「旅と空想の美術館」そして現在の海外を駆け巡る中でのエピソード等々、時間が過ぎるのを忘れるほどでした。

本来日本にいったん帰国されるべき貴重な時間を、本校のためにおつかいいただき感謝申しあげます

2018年06月14日

DENSO様へのお礼

本日(5月31日)、小学部29名はDENSO様の馬山工場を見学させていただきました。

馬山工場は、釜山広域市の西のチャンウォン市にあります。釜山日本人学校がある広安里海岸から、車で1時間半ほどの距離です。

今回は、お忙しい中に、柳生浩志社長様、柏木裕之副社長様はじめ多くの社員の皆様に子どもたちの工場見学に対応いただきました。さらに、DENSO様バスによる送迎、社員食堂での昼食等、子どもたちにとっては非日常的な体験を数多く準備していただきました。帰る時間になっても、手を挙げ続ける子どもたちの姿が印象的でした。

子どもたちの様子は、後日写真とともに掲載させていただく予定です。

貴重な機会を提供いただいたDENSO様に、心から感謝申し上げます。

2018年05月31日

文化交流会

本日(5月18日)、本校にて文化交流会が開催されました。この文化交流会は、民楽小学校、Busan   International Foreign School(BIFS)と本校の3校で行われるパフォーマンスやアクティビティを通しての異文化交流体験です。毎年、この3校で会場持ち回りで開催しており、本年度が日本人学校、来年度はBIFSとなります。スクールイヤーのスタートが、民楽小学校は3月、本校は4月、BIFSは8月ですので、日程調整がけっこう難しい行事です。

BIFSのケビン・スミス小学部校長によりますと、もともとこの交流は1991年に、BIFSと日本人学校の2校で始まり、途中から民楽小学校も加わり、現在の3校での交流会となったそうです。その当時スミス校長は、1回目の釜山校勤務で、当時のBIFSはタルマジキルにあり、日本人学校より小さい学校だったそうです。

一方、民楽小学校のジョン・ムンス校長によりますと、ジョン校長にとりましては今回が4回目の文化交流会となるそうです。韓国の学校の人事異動を考えると、今回が最後の文化交流会参加となりそうとのことで、感慨深げにパフォーマンスを観ておられる姿が印象的でした。民楽小学校は、本校の運動会の会場としてお世話になっています。運動会での交流も楽しみです。

日本人社会だけでなく、韓国社会や国際社会から釜山日本人学校を特別な思いで見守っておられる皆様の存在を感じた文化交流会でした。

2018年05月18日

慶州ナザレ園

先週末の土曜日(平成30年5月12日)、例年6月下旬に計画しているナザレ園訪問の準備及び安全確認のために、数名の職員とともに慶州方面を訪れました。

当日子どもたちが見学予定の仏国寺、訪問予定のナザレ園に加えて、ナザレ園納骨堂にも慰霊に訪れました。ナザレ園納骨堂は、慶州中心部から40分ほどの港町、甘浦(カンポ)に位置します。学校全体での訪問の際は、遠方で納骨堂直前の道がよくないため、子どもたちは訪問しません。納骨堂の存在を示す道路上の表示等はまったくなく、個人ではなかなかたどり着けない場所です。

日本人学校に赴任したばかりの教員には、ここを訪れ、日韓の歴史の変遷を肌で感じてもらうようにしています。お墓からは日本海(東海)が臨まれ、その向こうは日本へと続いています。この地で人生を終えた皆さんの想いをしのびながら正面の石碑を見ると、言葉に詰まってしまいます。

先生たちにはこの思いを胸に秘めながら、当日に向けた準備と子どもたちへの働きかけを期待しています。

2018年05月14日