第2学期終業式

令和元年度第2学期終業式校長あいさつ

令和元年12月20日

皆さん。おはようございます。
本日12月20日で釜山日本人学校の2学期が終わります。先ほど、各学級の代表の皆さんが、2学期に頑張ったことを発表してくれました。どの発表を聞いても、皆さんの活躍している姿が思い出され、とても嬉しい気持ちになりました。

さて、今年の2学期は、予想外の嬉しいことがたくさんありました。様々な方々が、ここ釜山または本校を訪れてくださいました。

8月30日、U-18ベースボールワールドカップがここ釜山で開催されました。高校球児たちの活躍に直接触れることができました。佐々木投手を始め皆さんが触れあった高校球児の多くが、来年春にはプロ野球選手になります。
9月22日、運動会が予定されていましたが、招待していないのに台風が来てしまいました。
9月25日、運動会を日本人学校の校庭で開催しました。平日でしたが、多くの保護者の皆様に加え、辛潤賛(シン ユンチャン)さんがNHKと一緒に来てくださいました。辛潤賛さんは、皆さんに励ましの言葉を日本語で語ってくださいました。
10月7日、日本を代表する映画監督 是枝裕和監督が学校に来てくださいました。皆さんの質問に本当に丁寧に答えてくださいました。まさに対話集会でした。是枝監督はPTAバザーにもご協力くださいました。
11月27日、なんと丸山浩平総領事ご自身が6年生の教室で書写の授業を行ってくださいました。2回にわたってのご指導により、立派な作品が仕上がりました。他の学年の皆さんから自分たちも丸山総領事の授業を受けたいとの声がありました。多忙極まるお立場ですが、いつかまた実現できると有り難いですね。
11月28日、徳島県から5人の皆様にお越し頂き邦楽体験教室が開催されました。あの中で最も若かった胡 正寿さんは中国からの留学生で、現在大阪大学大学院でロボットを研究されているそうです。
12月8日、サッカー日本代表チームがE-1選手権のために釜山にやってきました。寒い中、サムライブルーの皆さんからたくさんサインをもらえましたね。
12月16日、JAL航空教室が本校で開催されました。皆さんのために、ソウルや日本から末継機長、飯原客室乗務員はじめ、多くのスタッフの皆さんがお越しくださいました。

保護者の皆さんや学校運営委員の皆さんと、釜山にいるからこそ経験できることを皆さんに味合わせたいねとよくお話しします。その意味で、この2学期はいくつもそれが実現できたと思います。これは、皆さんが引き寄せたのだと思います。皆さんが勉強はじめさまざまなことを頑張っているからこそ、ここに多くの人々が集まってくださるのです。

お越し頂いた方から学んだことを、今度は皆さんが実行してください。
特に、中学3年生。これから、受験本番を迎えます。テストが気になるのに、それ以外に日本の学校に提出する書類の作成・提出、受験のための移動等、ストレスのたまることがいっぱいあるでしょう。
そのときに、2学期に出会った方々の姿を思い出してください。忙しい中、大事なことを前にしながらも、皆さんに笑顔で丁寧に接してくださった方々の姿を思い出してください。その姿にちょっとでも近づこうとすることも、「受験」の一つです。
期待しています。

皆さん全員にたくさんの福が来るよう祈りながら、第2学期終業式の校長挨拶とします。

※辛潤賛(シン ユンチャン)さん2001年、JR新大久保駅で日本人を救おうとしてお亡くなりになった故 李秀賢(イ スヒョン)さんのお母さん

2019年12月20日